2010年12月31日金曜日

Person of the Year「スティーブ・ジョブズ」2010年の名言10選、あなたはいくつ知ってますか?

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Cult of Mac に『2010年 スティーブ・ジョブズの言葉 10選』という記事がありました。ジョブズは今年 Financial Times が「Person of the Year」にも選んだ2010年を代表する人物、その人が発した注目の言葉、とても興味深かったのでご紹介。

*緑部分は勝手訳です。間違いがあれば @tobu1 まで ご指摘下さい。

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10位「(FoxConnは)搾取工場じゃあない。実際に行ってみるといい、工場だけど、レストラン、映画館、病院、そしてプールだってあるんだ。工場にね、とても素晴らしいところだよ。」
FoxConn従業員の自殺問題に対して。defending the conditions at FoxConn
”It is not a sweatshop. You go in this place and it’s a factory but, my gosh, they’ve got restaurants and movie theaters and hospitals and swimming pools. For a factory, it’s pretty nice.”
[トブ] iPhoneの生産を委託している中国のFoxConn社で従業員の自殺が続きました。劣悪な労働環境が指摘され、その矛先は委託先のアップルへも。そういう状況でコメントされた、ジョブズのFoxConn擁護ともとれる言葉です。2010年はFoxconnが一般への注目を浴びた年だと思います。



9位 「韓国企業だというのかい?米国企業でなくて? ここで開発してないとでも?」
iPhone 4のアンテナ問題で愛国心について。Antennagate on patriotism
”Would you rather we were a Korean company, instead of an American company? Would you rather we weren’t innovating right here?
[トブ] 次の言葉の 引用記事 により詳しいのですが、アンテナ問題で何を学んだか?という質問に対する回答の後に出てくる言葉です。人間だから失敗はある、Googleだってそうだ の後に。米国企業なんだから そんなに叩かないでくれ、といった意味合いでしょうか? 韓国が出てくるのは??です。


8位 「沢山のメールを貰いますが、こちらにも仕事があるので全てのメールに返事は書けません。時々その返事をウェブ上に公開する失礼な人がいる。」
アンテナ問題への不満のメールに対して。referring to the emails he received
”I get a lot of email and my address is out there. I can’t reply to all of these emails — I have a day job. Some people post them on the web, which is kind of rude.”
[トブ] この部分だけだと辛辣に聞こえるが、この後「さらに最近は捏造する人までいるんだ!でも彼らは顧客で、彼らとコミュニケートしたいんだ」という発言も。


7位 「この件について熟慮し、こう結論付けました。アップルが大きくなり、もう少し世界で影響力を持つようになった時に起こりうる最悪の事態、それは私達が価値観を変えること、スライドさせ始めることなのです。そんなことはしないし、辞めた方がましだ。」
Gizmodo.comのプロトタイプ流出事件に対して。many people told him he should “let it slide.”
 “I thought deeply about this. I ended up concluding that the worst thing that could possibly happen as we get big and as we get a little more influence in the world is if we change our core values and start letting it slide, I can’t do that. I’d rather quit.”
[トブ] Gizmodoが iPhone 4のプロトタイプ流出品を記事にしたことに対して。当時、流出はパブの置き忘れ説と同時に盗まれた説もあった。さらに紛失物と知って Gizmodoが買い取ったという非常に末期的な状態に対しての一言。



6位 「Microsoftとのプラットフォーム競争において、アップルは自己を省みなかった。おそらく、そこがアップルが負けた理由だろう」
GoogleやMicrosoftとのプラットフォーム戦争に対して。Steve Jobs at D8
“We never saw ourselves in a platform war with Microsoft, and maybe that’s why we lost.”
[トブ] イベント D8 での公開インタビューでの質問に対して。将来のGoogleとMicrosoftとのプラットフォーム競争について、巧くはぐらした回答。さらに「より良い製品を作ること」に関心があると質問を封じます。


5位 「我々は検索ビジネスはやってないのに、奴らは携帯ビジネスに入ってきた。iPhoneを潰させるような失敗はしてはいけない。私達はそうさせない。」
アップル社内会議で、Androidに対して。Steve at a private TownHall
“We did not enter the search business. They entered the phone business. Make no mistake they want to kill the iPhone. We won’t let them.”
[トブ] Nexus Oneを発表したGoogleに対して、当時最もGoogleと険悪だったと思われる時期のトピック。


4位 「もう、ほっといてくれ。」
大学生から一連の執拗な要望に対して。series of argumentative emails to Jobs.
“Please leave us alone.”
[トブ] こちらの記事(英文) に詳しい。ジャーナリズムを学ぶ大学生がAppleのPRについての質問と要望をジョブズに直接メール。ジョブズ「君の学業の評価を助けることが仕事じゃない」と返事。さらに学業は別にして考えてと返す学生に「3億の顧客がいて、特定のトラブルでもない限り要望に答えることは不可能だ」と返答。三度「顧客であり、問題を抱えている」とジョブズに返す学生に対して、この一言。さすがです。


3位 「恋人のこと残念に思います。人生は儚い。」
移植法案通過を働きかけたジョブズに対し、彼女を肝ガンで無くしたメール主が感謝の手紙を送る。そのメールに対して。response to a fan
“I’m sorry about your girlfriend. Life is fragile.”
[トブ] ジョブズは肝移植を受けた後、移植を推進する政治的な活動を行っています。 非常に短い言葉なので誤解されるかも知れませんが、ジョブズの想いがこもった言葉だと思われます。


2位 「性生活は最近とても順調だよ、ウォルト。君は?」
D8でWall Street誌の評論家に「Googleとの関係は?」と訊かれて。Steve Jobs’ response to Walt
“My sex life is pretty good these days, Walt. How’s yours?”
[トブ] これまたGoogleとの関係を訊かれ、巧くはぐらした回答。



1位 「我々は完璧ではない」
アンテナ問題に対して謝罪。Steve Jobs apologizing
“We’re not perfect.”
[トブ] この10年ほどで最もアップルが叩かれたのが iPhone 4のアンテナ問題。おそらく今後様々な企業がアップルのiPhone4アンテナ問題への対応を事例として評価し参考にすると思われます。アンテナ問題を直接詫びずに携帯電話の問題として説明し、顧客に対するサポートを実施しました。訴訟社会ならではジョブズならではの言葉だと思います。

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2010年のジョブズの言葉10選、いかがでしたでしょうか。ジョブズは20代のころから「現実歪曲空間」として恐れられていました。ジョブズにかかると正しいことでも曲げられてしまうという意味です。ジョブズの制止を振り切ってアップルを辞めるなら、ジョブズのデスクに、う×こ するしかない、とまで言われていたようです。

ジョブズの過去の話、会話技法については、次の記事、書籍などをご参考下さい。
アップルとスティーブ・ジョブズについての記事まとめ
若き日のスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツを描いたドラマ『バトル・オブ・シリコンバレー』
ジョブズの卒業式スピーチを字幕で
ジョブズのようにプレゼンテーションを行う(全訳)

過去の記事一覧