12/16、2009年の Macworld には Philip Schiller上級副社長 のKeynoteのみであること、さらにMacworldにAppleが参加する最後の年であることをAppleが発表しました。
実に残念な発表です。今回の判断に至った理由は大きく二つが考えられます。
1. リーク情報が多く、新製品情報が漏れてしまう
2. やはりスティーブ・ジョブズの体調が完全ではない
まず年数回あるAppleの新製品発表イベントですが、ここ数回は直前にはほとんどの情報がリークされるという状況です。これまでアップルが、というよりもジョブズが新製品情報の漏洩を普通の企業以上に厳しく管理していたことは間違いないでしょう。それでも発表後即発売という基本スタイルを持つアップルでは、生産元などからの情報漏洩を避けることができなかったようです。最近では製品の保護ケースから3D CADデータなども公開される始末です。
これではジョブズの理想とするKeynoteとはいえなくなってきているのでしょう。それがKeynoteを中止する一つの理由かも知れません。
次に心配なのが スティーブ・ジョブズの体調です。膵臓ガンの手術後、ジョブズはかなり痩せました。多くの人がジョブズをみる度に彼の健康状態が心配になるとしても不思議ではありません。事実、ジョブズの健康状態の噂が出る度に株価はおおきく乱高下します。今回もこの発表をジョブズの健康と結びつけたのか、AAPLは大きく 5% ほど下げています。(IBMやHPが僅かに上げているにも関わらず)
個人的には今回の発表を直接ジョブズの健康状態を結びつけるのは間違いだと思いますが、多くの人が心配していることは事実です。
今回のジョブズのKeynoteがなくなることに対して失望のコメントをあちこちで見かけます。一方で夏頃に行われるWWDCについては何も発表されてないようなので、こちらではジョブズのスピーチを見られるのかも知れません。
個人的にも一度、生でジョブズのKeynoteをみたいと思っていたので、かなり残念です。WWDCへはそれなりの参加費がかかりますし、ハードルが高くなったことは間違いないようです。
Apple Announces Its Last Year at Macworld