Mac Fan.jp企画によるパーソナルデータベース Bento 2の体験モニタープロジェクト、第6回目のレポートです。
第3回のレポートでデジイチレンズのデータベースをつくった際に今後のアップデートで期待したいことを今回書きたいと思います。
参考: Bento™ ユーザーズガイド
複数データの置換
これは私が方法を気付いてないのかも知れませんが、置換がないようです。今回、メーカー名からウェブサイトをGoogle検索するURLを作成するにあたってメーカー名を英語表記にしたいと思ったのですが、一括置換が出来ない?ことに戸惑いました。一端、書き出しで別のアプリで置換することで対応。是非、次回のアップデートで置換を出来るようにしてほしいと思います。
表フォームでの選択フィールド抽出リスト
入力や編集時に既定の選択肢から選べる選択フィールドがあります。せっかくの選択リストなので表フォーム時の選択フィールド名をクリックしたときに、選択名リストを選べるようになっているとレコード抽出が楽にできるようなリストが出るといいなと思います。
現状でも詳細検索からフィールド名指定すれば出来るのですが、やはり表でフィールドクリックして選択という簡単さには及びません。これも次回アップデートに期待です。さらにいえばフィールド名クリックからフィールド内の数値の範囲指定など抽出できればいいですね。
Numbers、Excelとの動的な連携
今回、NumbersやExcelでデータ編集といった前準備をしたわけですが、関数などの機能をパーソナルデータペースであるBentoに求めるのは何か違うような気がします。データベースソフトは最終的に作成した大量のレコードから必要な部分を抽出して、好みの形に再構築することだと思います。上記くらいには対応して欲しいのですが、それ以上の関数やらを求めるのはデータベースアプリの優先順位として低いのではないかと。かといって高度な編集をするたびにExcelに書き出して編集、そしてBentoに読み込ませるというのもどうかと。
ということで長くなりましたが、NumbersやExcelのデータの読み込みを動的にできればいいかなと思いました。Excelでデータ編集すると、それを参照したBentoでは自動的に反映されている。巨大なデータベースだといちいち開くのに大変時間がかかりそうですが、そこはパーソナルデータベースなので多くても数千のデータベースまでだと思われます。毎回は反映する必要性は少ないとしても動的な反映の選択があればいいなぁと。いかがでしょうか。
Web利用とiPhoneアプリ
最後にBentoの利用者を増やす機能として、webへのアップロード機能と専用のiPhoneアプリを考えてみました。
Bentoを買うとIDが貰えて、FileMaker管理のサーバにいくらかの容量を貰える。Bentoでつくったデータベースをアップロードすると、Webブラウザでデータベースを参照可能になる。Web参照のみなら作成者からの許可により閲覧可能。とここまで書いてWeb公開自体はFileMaker Proで可能なんだなと。。。是非Bentoにも同じ機能を、さらにはiPhoneアプリがあれば便利だろうなと思いました。iPhoneにもcsvを扱えるアプリはいくつかあるようですが、Bento専用アプリがあると持ち運びのデータベース作りが楽しくなりそうです。
最後に
今回のレポートでは、今後 Bento に期待することを書きました。10年程前からZaurusやPalmなどのPDAを使ってきましたが、住所録や予定表などの特化した機能を除けば、データベースとしての使用が一番の目的でした。
現在、Macで安価に使えるデータベースとして Bento は非常に便利なアプリです。スケジュール管理のiCal、音楽管理のiTunes、写真管理のiPhoto など特化した情報には特化したアプリでも対応できますが、それ以外の自由なデータベースを作成できるアプリとしてBentoの今後に期待したいと思います。
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