2011年8月14日日曜日

元補佐役が書いたジョブズ本『ジョブズ・ウェイ』を読んだ

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元側近によって書かれたジョブズ本、ジェイ・エリオット著『ジョブズ・ウェイ 世界を変えるリーダーシップ』を読了。

ジェイ・エリオット (Jay Elliot) は IBM やインテルを経た後、1980年、レストランの順番待ちでスティーブ・ジョブズと出会い、上級副社長としてアップルに入社。スティーブ・ジョブズの補佐役を務めた人物で、現 Nuvel Inc 創設者CEO。1984年に発表された初代 Macintosh 開発時代を知る貴重な一冊です。(*Jay Elliotのアップル在籍は1980-86のようです)

共著はジョブズ本の名著『スティーブ・ジョブズ-偶像復活 』のウィリアム・L・サイモン。米国では3月に「The Steve Jobs Way: iLeadership for a New Generation」 として発売され話題となっていた本の和訳本です。



副題に「世界を変えるリーダーシップ」とあり、実際にリーダーシップを軸とした構成がされていますが、個人的には 当時のジョブズの言動を間近でみた人物からの伝記として読みました。

現在 和訳されているジョブズ本は かなり読んでるつもりですが、元補佐役だけあってジェイ・エリオットにしか書けないような内容も多く含んでいて楽しめました。

レジス・マッケナに広告を依頼するに至った真相、ジョブズがAppleを辞めてNeXTを立ち上げる時の話、NeXT時代の人材採用などなど。


こういう Apple 初期に関わった人たちの本がもっと沢山出てくるといいなと思います。素晴らしい本でした。



以下、Amazonより目次

はしがき

序章

第一部 皇帝

1 製品にかける情熱
2 成功は細部に宿る

第二部 人材を活かす術

3 チームづくり――「海賊になろう! 海軍に入るな」
4 人材の活用
5 「海賊」に与える報酬

第三部 チーム・スポーツ

6 製品を軸とした組織
7 勢いを保つ
8 復活
9 全体的な視野からの製品開発
10 新しいアイデアの伝道

第四部 「しゃれている」を売りにする

11 気をひくための工夫――ブランドの確立
12 直販ルートの開拓
13 「そのアプリ、あります」

第五部 ジョブズ・ウェイの学びかた

14 スティーブに続け

スティーブへの手紙

訳者あとがき