「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」「あげまん」。独特のタッチで大ヒット映画を連発した映画監督・伊丹十三。
先日、伊丹監督が少年期を過ごした松山市に建てられた『伊丹十三記念館』に行ってきました。» 伊丹十三 - Wikipedia
NHK朝ドラ「あまちゃん」で夏ばっぱを好演した妻の宮本信子さんが、この記念館をオープンしたのは2007年。
雑誌 Casa BRUTUSの「日本の美術館ベスト100ガイド」にも選ばれていたミュージアムです。
松山の中心街から車で15分ほどの場所に。
伊丹十三記念館に到着。左の車庫には・・・
伊丹監督の愛車ベントレーが。
正面から中へ。
公式サイトには、宮本信子さんが書いた文『私が作りたい「伊丹十三記念館」』や、記念館のデザイン案があります。(設計:中村好文氏)
伊丹十三記念館 公式サイトより |
中庭があり、高さを抑えた簡素な建築。高いところからみると次のように。
画像:公式サイトより |
パンフレットも凝っていて・・・
開くと、
伊丹記念館が現れて・・・
館内の様子が分かります。
入り口から反時計回りに常設展示室、企画展示室が。
常設展は宮本信子さんのビデオで始まり、伊丹監督を13のテーマで。イラスト、音楽、持ち物、なぜか猫、そして映画など。伊丹監督の多才さが分かります。
例によって常設展も企画展も写真が撮れません。
桂の木がある中庭
宮本信子さんが、伊丹監督が腹這いで本を読んでるイメージを語った中庭。とても美しく心地良いスペースでした。
奥には「カフェ・タンポポ」。伊丹監督愛飲の飲み物がメニューに。ゆったり中庭を眺めつつ寛げる場所。
看板に、館長 宮本信子さんの来館予定が。宮本信子ファンの人は 伊丹十三記念館 伊丹十三記念館主催イベント をチェックして訪問するのもよさそうですね。
Cafeから、反対・入り口側。右奥にはShop。2本の幹が寄り添う桂の木。
Shopには、DVD・本・Tシャツ・缶バッジなどなど。
買って帰った「十三饅頭」は、松山銘菓「一六タルト」による限定商品。
甘さ控えめのこし餡が美味しく、期待以上でした。お薦めです。
* * *
業績を並べ立てるのではなく、故人を偲ぶためのミュージアム。心地良さと同時に、伊丹監督に対する深い愛情を感じる空間・建物でした。
このあと伊丹監督の映画が気になって全10作すべて見返したんですが(「静かな生活 」だけは初見だった)、人間観察と問題意識、映画の切り口と楽しませ方に優れた才能豊かな監督だったことを再認識しました。
松山を訪れる機会があれば、是非訪問を検討してみてほしいミュージアムでした。
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そしてこの後、南下して素晴らしい夕日を眺めに。
下灘駅:元日本一海に近い駅と沈む夕日が立ちどまる町(愛媛県伊予市) | トブ iPhone