ゴールデンウィークに突入しました。旅行先で訪れる人気スポットの一つ、美術館。
世界最大の旅行口コミサイト「tripadvisor」の「行ってよかった美術館&博物館ランキング2011」美術館部門で1位、同2012年版も2位と高評価の大塚国際美術館に先日行ってきました。
「モナ・リザ」「最後の晩餐」「ゲルニカ」、西洋名画1000点以上を原寸大で観賞できる美術館
大塚国際美術館は、1998年に日本最大の美術館として徳島県鳴門市国立公園内に開館(現在は国立新美術館に次ぐ)、今年3月で15周年を迎えています。
こちらが美術館外観。
入ってエレベーターを上ると、さっそく期待の作品がちらり。
システィーナ礼拝堂と最後の審判、そしてその凄さ
大塚国際美術館のみどころの一つ「システィーナ礼拝堂」と壁画「最後の審判」。
「システィーナ礼拝堂」はバチカン市国内にあるローマ教皇の公邸内にある礼拝堂。先日話題になった、ローマ教皇を選するコンクラーベの会場でもあります。
この「大塚国際美術館」、展示されている全ての作品が原寸大の陶板複製画なのです。
参考動画:大塚国際美術館 システィーナ礼拝堂 - YouTube (52秒)
昔の町並みや再現されたお城など、精巧なミニチュアや複製に感動したことはありませんか。
原寸大レプリカ。これが想像していた以上に凄いのです。
*同じくシスティーナ礼拝堂壁画。中央は「モナ・リザ」と並び、歴史上で最もパロディ化されたというミケランジェロ『アダムの創造』
続いて『フェルメールの部屋』。別名「オランダのモナ・リザ」こと『真珠の耳飾りの少女』。真珠の耳飾りの少女 - Wikipedia
本物であれば、これだけで美術展が開かれるような作品です。こちらは精巧な原寸大のレプリカなので、じっくりとみて写真撮影も可能です。
絵画だけでなく建造物も
ポンペイ遺跡の「ヴィーナスの家」は、野外の建物であることから自然光をとりいれた展示がされています。
*参考: ポンペイの「ヴィーナスの家」(Part 2) :古代ローマ時代の邸宅1
こういう輸送が困難な絵画を国内で観賞できるのも、レプリカ展示のメリットです。
イタリア、パドヴァの「スクロヴィーニ礼拝堂」内部。イタリア旅行をしたとしてもなかなか訪問する機会が少ない歴史的な建築物も原寸大で。
その他には、聖マルタン聖堂壁画、聖ニコラオス・オルファノス聖堂、聖テオドール聖堂、貝殻ヴィーナスの家、鳥占い師の墓、エルグレコの部屋、ポンペイの秘儀の間などがかなりリアルに再現されています。
最初のシスティーナ礼拝堂を含め、一度にこれだけの歴史建造物レプリカを観賞できるのもこの美術館ならでは。
一方、絵画の展示はこのような感じで。
中世の宗教画 |
ルネッサンス系統展示
美術館では、古代〜中世(B3F)、ルネサンス〜バロック(B2F)、バロック〜近代(B1F)、現代・テーマ展示(1F)、現代・テーマ展示(2F)と順路に時代が進んでいきます。
写真は、ルネサンス系統展示の案内。
「自動再生ゾーン」では、有料の音声ガイド(携帯イヤホン)からガイドが流れます。約100点の絵画では、絵画観賞しつつ個別に説明を聴くということも可能です。
他にも「静止画・動画・文字情報・マップなどを加え」た iPod touch(!)を使った観賞ガイドもあるようなので次回試してみたいと思いました。
『最後の晩餐』が2枚ある理由
大塚国際美術館には、ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』が2枚、展示されています。
「修復前」と「修復後」の2枚です。
状態がよくないまま加筆・保存されていたものが、1977年から科学的検査を元に修復されて現在のように。
この部屋ではその2枚を観賞することが出来ます。その部屋で撮影した動画がこちらです。
説明不要な「モナ・リザ」。
最初は地下3階。こちらは地下2階からみた システィーナ礼拝堂「最後の審判」
環境展示 モネの「大睡蓮」
順路で外に。こちらには環境展示としてモネ「大睡蓮」が。池には睡蓮。その中にはモネの「睡蓮」が円形に展示されています。
参考動画:大塚国際美術館☆モネの大睡蓮☆ - YouTube(約3分)
近代系統展示に。ロココ、新古典主義、ロマン主義、印象派 など。
ドラクロワ。写真に入りきらないほどの巨大な2枚。
当日のカメラは LUMIX GX1 + 20mm F1.7。35mm換算で28mmとなる14mm F2.5 を持っていくべきでした。反省。
ゴッホ。有名な自画像、ひまわりなど。
クリムト、シーレ
ルーブル美術館でも一際大きい絵画『皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式』6.3mx9.3m。
ピカソ。
ポップアート。
圧巻!「ゲルニカ」
1000点以上を展示する「大塚国際美術館」の最後はピカソの「ゲルニカ」でした。
パリ万国博覧会スペイン館の壁画として描かれた約3.5mx7.8m の巨大な作品です。ゲルニカ (絵画) - Wikipedia
この作品の前にはベンチが置かれています。有名な絵ですが、これだけ大きい絵画だったのかと。ベンチに腰をおろしてじっくり観賞することができました。
帰りはエレベーターを下ります。この高低差、美術館の内と外を区別する大きな役割を果たしています。
大塚国際美術館。レプリカとはいえ、1000点以上の西洋名画を原寸大で一度に観賞できる素晴らしい美術館でした。
当日の観賞時間はやや早足でみて4時間ほど。時間が充分とれなかった人がまた来たいという感想を残すのも分かります。
四国と淡路島をむすぶ大鳴門橋 |
大塚国際美術館へのアクセスと情報など
場所は、大鳴門橋を渡ってすぐ。「鳴門の渦潮」もセットで楽しめるロケーションです。
所在: 徳島県鳴門市鳴門町 瀬戸内海国立公園内 Googleマップ
入場券: 小中高生 520円/大学生 2100円/一般 3150円開館時間: 9時半から17時まで。月曜日休館(祝日の場合は翌日休館)
*1月は正月明けに連休。8月無休。詳細は開館カレンダーを参照
電話: 088-687-3737
ウェブサイト: http://www.o-museum.or.jp/
その他の #日本の美術館ベスト100ガイド 記事
» トブ iPhone: #日本の美術館ベスト100ガイド
#死ぬまでに見ておくべき100の建築 記事
» トブ iPhone: #死ぬまでに見ておくべき100の建築
豊島美術館と家キッチンで癒された。1.豊島編:瀬戸内国際芸術祭2013夏 2泊3日の旅 | トブ iPhone