2012年6月19日火曜日

Retina Macのディスプレイ解像度とアプリのRetina対応・非対応

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MacBook Pro with Retinaを買って2日目のトブです。

TwitterでRetina Macに対する質問をいくつか受けたのですが、分かったことや感じた事を書いてみます。

Retina Macは5つの解像度から選択可

2,880x1,800となった液晶ですが、従来のMacBook Pro 15"の基本解像度が1,440x900。つまりiPhone、iPad同様に縦横にそれぞれ倍となっています。

画像は、システム環境設定>ディスプレイからディスプレイ・タブを選択したところ。



推定解像度(アップルの呼び方)は、次の5つから選べます。「Retina ディスプレイに最適」を選ぶと従来の1,440x900の作業領域と同等になります。
  • 1,024x640
  • 1,280x800
  • 1,440x900 (Retina ディスプレイに最適)
  • 1,680x1,050
  • 1,920x1,200

少し使ってみて、私トブは2番目に高い推定解像度となる1,680x1,050が一番しっくり来ました。これまでと同じ作業領域です。

ただしここ一番で作業領域が欲しいときは、非常にそれなりに細かい文字となってしまうものの1,920x1,200も充分に使える印象です。

例えば ApertureやFinalCut Pro X。ある程度のパラメータを表示しつつ、プレビュー画面を見る際には好みに応じて解像度を変更するメリットがあると感じました。(*つまりパラメータ表示部分のサイズを実質変更することができるのです)


尚、上記画像に「サイズ調整した解像度を使用するとパフォーマンスに影響する場合があります。」とあるように、推定解像度1,440x900以外では描画の際、更に負荷が掛かるようです。ここらはMac雑誌などのベンチマーク・レビューを待ちたいところです。


Retina 対応アプリと非対応アプリでの表示とボケ

Twitterで「Retinaに関する質問受け付けます。」と書いたところ、最も多かったのがRetina対応・非対応アプリでの表示です。

いくつかのレビューで、非対応アプリでは文字や画像表示でボケてしまうという指摘があったことによる心配が多かったようです。


まずはブラウザ。Firefox(非対応)とSafari(対応)です。
以下、1,680x1,050での表示です。画像は拡大できますので等倍で確認下さい。

素晴らしい考察のpal-9999の日記から

Safariの美しい文字表示に対して、Firefoxでは文字が従来のMacのようにボケて表示されているのが分かります。これがRetina対応・非対応の差です。

といっても誤解してほしくないのですが、Firefoxの表示でも充分に従来のMac程度にはみえることです。 ドットが鮮明になっただけ文字のジャギーがはっきりしますが、個人的にはストレスなくFirefoxで作業出来ました。


次にもう一枚。今後は画像に注目。

プレゼン動画がまとまっている「Steve Jobs museum」から。(ステマ)

サイト左の書籍画像でもSafariでは非常に美しく表示される一方で、サイト右にあるサムネイルを集めた大きな画像はどちらもボケています。

この理由は元画像の大きさにあるようです。つまり200x200での画像表示だった場合に、400x400の画像が用意されていれば、Retina対応ブラウザで美しく表示されるようですね。

アップルのサイトでは既にRetina対応済みですが、今後WebサイトでのRetina対応が進むと思いますし、デザインを重視するサイトでは必須になると感じました。


Retina非対応のExcelでの表示


こちらも拡大してご覧になって下さい。

Excelでは、標準フォントといえるMS Pゴシックをつかったところ。やはりボケて表示されてしまいます。まだアップルのNumbersもRetina非対応。こちらは早急な対応が期待されます。


ちなみに Evernote, OmniFocus, 夜フクロウ などの文字はボケずに表示されることを確認済みです。


以上、分かったことや気付いた事をまとめてみました。参考になれば幸いです。

またMacBook Proについての詳しい情報は Apple Store でご確認下さい。



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