2014年7月13日日曜日

ホキ美術館:驚くほどリアルな写実絵画を専門とする日本初の美術館に行ってきた(千葉県)

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去年、千葉市にある『ホキ美術館』に行ってきました。
 ホキ美術館は、2010年末にオープンした日本初の写実絵画を専門とした美術館です。

写真は公式サイトより

外観が特徴的なホキ美術館

美術館の西側から。設計は日建設計。

東側から。ホキ美術館といえば有名なのがこちらからの写真。

2本の四角い箱が東西に延びる不思議な形。特に写真右のギャラリー1の先端30mは空中に。ギャラリーも免震構造で揺れないようになっています。


入り口。入って左にはイタリアンレストランが併設。ゆっくり時間が取れたら是非食事も楽しみたいロケーションでした。


チケットは美術館割引きクーポンの「ミューぽん」を利用して300円引きで。


このときは「光と風」をテーマにした企画展「光と風をかんじて・・・」展が開催されていました。


ミューぽんの画像は森本草介「光の方へ」。森本草介の日本最大のコレクションを持つのがホキ美術館だそう。

そして、館内へ。



美術館内部と気に入った絵画

お約束で館内は撮影禁止。下は公式サイトの画像から。
ホキ美術館は写実絵画に没頭できるような工夫が多くあります。

上の写真にあるギャラリー1にはピクチャーレールなどはなく、鉄板構造を活かしたマグネット式での展示。足が疲れないようにゴムチップで出来た廊下など。外観とは反対に、内装はシンプルに。


約160点ほどの展示から特に気に入った絵画を4枚。

島村信之「日差し」
島村信之「日差し」
カーテンから入る光とシーツに横たわる女性。カーテンや服の素材ごとの表現と、肌や顔などの表現。髪の毛1本1本まで描かれています。同時に展示されていた島村信之「響き」「午睡Ⅰ」など全て魅力的でした。

島村信之「響き」
続いて風景。
原雅幸「光る海」
原雅幸「光る海」
画像では魅力が伝わり辛そうな一枚。写真としか思えないような絵画。こちらも田舎の風景を木や畝の1本1本まで描いています。

最後に子どものいる風景。
藤原秀一 「待ちぶせ」
まさに写真のような一枚。完成までどれだけの時間が掛かるのか想像できません。




画像でみても驚くほどのリアルさですが、実際に絵画でみるとどうやって描いたのか不思議で眺めているだけで時間が過ぎていきます。静物などの絵画では、近くによると人によって筆のタッチが大胆に残っていたりして驚くことも。

是非、興味があればオススメしたい美術館です。そうそう、性や死を表現した絵画もあるので小さい子どもと一緒には向かないかもしれません。


ホキ美術館
所在地:千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15  » Google マップ
時間:10:00 - 17:30
休館日:火曜日
入館料:一般 1800円
東京駅から60分ほどのJR外房線の土気(とけ)駅で下車。近くまでバスが出ています。


バスでのアクセスなど詳しくは、ご利用案内とアクセス|ホキ美術館 HOKI MUSEUMをどうぞ。 夏は限定のサマーナイトミュージアムも。

ホキ美術館
公式サイトより

住宅地と「昭和の森」に隣接したホキ美術館。地元の子ども達が遊び場にしているのが印象的でした。

*     *     *

先日書いた東京カテドラル聖マリア大聖堂の後に向かったのがホキ美術館でした。

東京カテドラル聖マリア大聖堂:丹下健三の代表作でもあるカトリック教会に行ってきた(東京・文京区) | トブ iPhone


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ホキ美術館は、Casa BRUTUS「日本の美術館ベスト100ガイド」にも選ばれていました。

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