新宿・東京オペラシティで『ザハ・ハディド(Zaha Hadid)』展を観てきました。日本初の大規模個展とのこと。
『アンビルトの女王』ザハ・ハディド
ザハ・ハディドといえば、2012年11月に新国立競技場のコンクールで最優秀賞、その後、デザインに対して、コスト、構造、サイズなど批判が出て話題になりました。
新国立競技場|NEW NATIONAL STADIUM JAPAN でのコンクール案 |
代表作「ヘイダル・アリエフ文化センター」 |
東京オペラシティー アートギャラリー入口。
以下、展覧会画像は展覧会公式サイトより。
最初の展示室。「1. アンビルトの時代/日本との関わり」から。
中央の不思議なイスは、ザハの初めての作品で札幌「ムーンスーン・レストラン」で制作されたものの復元。他に「 麻布十番のビル」「富ヶ谷のビル」など実現しなかった国内でのデッサンや模型の展示が。
「2. 三次元を操る/形にこめられた意志」
手前から「BMW中央ビル」「MAXXI 国立 21 世紀美術館」などの模型。左にはヴィトラ消防署、アクアティクス・センター、オーパス・タワーのデザインが。
このあたりまではフ〜ンって感じ。
最初の部屋で一番印象的だったのがコレ。
作品は「北京商業中心区コア・エリア」のためのリサーチ用造形。横に4分ほどのビデオがあり、デザインの過程、コンセプトがよく分かります。
CBD core area |
そして2つ目の展示室に。
「3. シームレスな思考/プロダクトから都市設計まで」
左には骨格のようなスタディー。上には鏡があって、鳥の骨のようにも。
中央奥にはランプ類。右にはテーブルなど。
左には大画面で動画が。この動画だけで30分超。これが実に面白い。ザハ・ハディドがコンペに強いのも納得でした。
動画に関しては、ザハ・ハディドの公式サイトにかなり収録されています。
さらに画像左手前にあるのが、ザハによるプロダクト類。花瓶、カトラリー、シューズ、アクセサリなどが。どれもザハらしい奇抜なデザイン。
ノヴァ・シューズ と ラコステ・シューズ |
この部屋には他にも動画が2つあるので、動画を全てみるだけで45分ほど掛かります。
最後。「4. 〈新国立競技場〉で目指すもの」
話題の新国立競技場に。最新のデザインスケッチなどが沢山。
新国立競技場 | JAPAN SPORT COUNCILに現在の完成予想図があります。
紆余曲折があり、コンクール案とは全く違った結果になっているのが残念なところです。
新国立競技場|NEW NATIONAL STADIUM JAPAN でのコンクール案 |
以上、「ザハ・ハディド」展でした。ザハ建築の変遷はもちろん、ポストモダン建築とCGの関係など興味深い展覧会で満足度高し、オススメです。
「ザハ・ハディド」展
会期: 2014/10/18 − 2014/12/23(火)
場所:東京オペラシティー アートギャラリー
所在:東京都新宿区西新宿3−20−2 » http://goo.gl/maps/RR228
公式サイト:ザハ・ハディド|東京オペラシティアートギャラリー
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