1997年に出版された本『AppleDesign』をご存じですか?
アップル製品デザイン史と共に、コンセプトモデルを含む大量の写真が紹介されている本(Graphis社)で、1998年には『アップルデザイン』として日本語版がアクシス社から出版、現在は絶版で日本だけでなく米国でもプレミアが付いている大型本です。
その『AppleDesign』の後継といえそうな本が、今回出版された『Apple Design』という本です。(名前が紛らわしすぎます。)出版元はHATJE CANTZ社。ドイツ大手の美術系出版社のようです。
(追記12/11: 次の記事を参考下さい。 後期アップルのデザイン本『Apple Design 1997-2011 日本語版』がボーンデジタル社より12月10日発売!(発売日変更) )
英語版が届いたので、写真と印象を簡単に。
Apple Design (Hatje Cantz) と AppleDesign (アクシス) |
まず上写真が並べてみたところ。右『AppleDesign(Graphis社)』も大型本で287ページと充分に厚みが在る本なのですが、新しい左『Apple Design』(ちなみに英語版)は304ページ。さらにトップページでも分かるように非常に丁寧な作りとなっています。
また綴じ部分も、非常にしっかり高級感があります。
気になる中身も高級なつくり
さて気になる中身ですが、こちらも最初から嬉しいつくりです。
今となっては懐かしい昔の起動画面からのスタートです。
本の中身は、明らかに『AppleDesign』を受け継ぐ流れとなっているようです。まだ本文を読めてなく要確認ですが、前AppleDesignが20周年記念Macintosh(1997年発表)までだったのに続くように続いています。つまり iMac や Power Mac G3 などのジョブズとデザイン担当のジョナサン・アイブの時代からですね。
1998年のiMacから |
こちらは iPod から iPhone、iPad |
アイブが影響を受けたとおもわれる Dieter Rams の作品なども紹介されているようです。
こちらは iPod と iPad、側面の変化。
歴代のMac、iPod、iPhoneの写真
本の中間あたりからは、20周年記念MacintoshからiPad 2まで130ページを使って贅沢な写真入りで紹介されています。
Designed for Apple by Jonathan Ive, 1997-2011 |
以上、新しく出版された 『Apple Design』(Hatje Cantz社) でした。
本文に関しては、暇を見つけて少しずつ読んで行きたいと思いますが、Graphis社の『AppleDesign』に劣らない非常に丁寧なつくりであるように感じました。
ちなみに今回、出版されたのはドイツ語版と英語版のみ。日本語版が出版されるのを非常に期待したいと思います。 日本語版が出たら買うって人多いと思うのですが。出版社の方いかがでしょうか?
*追記*
1998年発行の『アップルデザイン』についての記事です
» 今見ても画期的なアップルのコンセプトモデル!な絶版本『アップルデザイン』を写真でみる
そういえば Amazonみると日米ともに11月30日発売って書いてあったんですよね。発売元の独Amazonで確認すると8月末発売。なるほど。
企業戦略としてのデザイン アップルはいかにして顧客の心をつかんだか