2011年11月17日木曜日

今見ても画期的なアップルのコンセプトモデル!な絶版本『アップルデザイン』を写真でみる

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アップルのデザインを語る上で外すことが出来ない本『アップルデザイン』(日本語版1997年発行:アクシス社)を簡単に写真で紹介したいと思います。

先にブログ記事『本『アップルデザイン』の続編?となる本『Apple Design』は非常に高級なつくりでした』を公開した後、当ブログで紹介出来ていなかったことに気付きました。

この本を見たことがないという人にイメージだけでも伝われば幸いです。

AppleDesign 日本語版
もともと1997年に発行された『Appledesign』が、日本語版として1998年『アップルデザイン』として発行。すでに絶版で日米ともにプレミアがついている本です。

本『アップルデザイン』の内容は?

内容はアップル創業から出版直前の1997年まで。

まずアップルのデザイン史を中心に130ページほどの文章が書かれています。大型本の130ページでかなりの量、またアップルデザイン史でコレだけ詳しい本を知りません。訳はご存じ 大谷 和利さん。

以下、写真を交えつつ。画像は敢えてボケボケです。

スノーホワイトの誕生
IDg トップとなる Bob Brunner(ジョニー・アイブの前任)について

コンセプトモデルの写真が沢山

続いて写真が130ページほど。アップルの歴代マシンはもちろんですが、重要なのはコンセプトモデル。

Apple I と当時の写真、右はApple II
写真の紹介も詳しく、Apple II のデザインは Jerry Manock、デザイン期間は1977年1月から3月。発表は5月などと書かれていて参考になります。

ここからコンセプトモデルを。。。

 
Knowledge Navigator

ジョブズをアップルから追放したスカリーが提唱していたナレッジ・ナビゲータ。イメージ動画は次の記事を。Siri みたいなのが出てきます > ナレッジ・ナビゲータ「Future shock」


右下 Bushful
上画像の右下は、子供向けMacのコンセプト。このデザインはエスリンガー・デザインで1983年3月提示。モニタは取り外し可能。既に iPad のデザインに近いものがジョブズ主導で考えられていたことが分かります。



TelephoneMac
電話付きMac。テレフォンMacのコンセプト。frog designが1984年5月から9月にデザイン。こちらも、まだジョブズが在籍していたころ。

個人的には、やはりコンセプトモデルにしてもジョブズ在籍時のものに共感を覚えるのです。


「Brain Box」
唯一例外がコレ。iPhoneをスタンド置きして、Bluetoothキーボード操作みたいなコンセプト。1989年4月から6月デザインのもので、これは魅力的です。


最後の主役はデザイナー

左下は Susan Kare
この本の最後には、アップルデザインに関わった30数名の紹介があります。初代Macでアイコンやフォントを作るなど大活躍した Susan Kare はもちろん、H.Esslinger, Robert Brunner, Jonathan Ive などが。日本人としては、宇田川 信学 氏が紹介されていて、本書日本語版のあとがきを書かれています。
» 初期マッキントッシュのアイコンポスターがサイン入りで限定発売中!
» コマンド・キーのマークの由来

*     *     *

簡単ですが、大型本『アップルデザイン』の紹介をしてきました。Appleフリークには有名すぎる本ですが、知らない人には絶版でプレミア付きと購入を躊躇するかと思います。

しかしながら素晴らしい本です。本来、定価 8,000円の本ですので、1万円以内で発見できれば充分に検討してもよい本かなと思います。これまた是非とも復刊して欲しい本でもあります。

また関連記事『本『アップルデザイン』の続編?となる本『Apple Design』は非常に高級なつくりでした』も是非!

 

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