スティーブ・ジョブズが最も影響を受けた人物の一人に、禅僧 乙川弘文がいます。NeXT時代に宗教指導者に任命され、ジョブズの結婚式を司った人物でもあります。
その乙川弘文に注目した記事「スティーブ・ジョブズが愛した僧、乙川弘文」が、集英社の季刊誌「kotoba」で連載されています。
Wikipediaより |
記事は書籍『ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ』訳の柳田 由紀子さんで、実際に弘文に関わる幾つかの寺への取材があり、生前を知る人の話が多く出てきます。
本「ゼン・オブ・スティーブ・ジョブズ」ジョブズと禅を漫画化、集英社インターナショナルより | トブ iPhone
一般的にあまり知られていない人物で気になっていました。現在、第4回まで読んで、かなり想像していた人物像とは違っていたというのが正直なところです。2度の結婚と同棲、養子と縁組解消などなど。
若かりし頃、インドに渡ってまで精神世界を極めようとしたジョブズと親好が深かった日本人僧。ジョブズが禅寺を愛したことは有名ですが、その切っ掛けになっただろう乙川弘文とはどういう人物だったのか。
内容も素晴らしく、今後の連載が見逃せません。興味を持たれた人は是非書店で一読を。
現在、まだ連載中ですが、第4回までのタイトルと見出し部分。
第1回 世界を変えた男は、その訃報にさめざめと泣いた
思索的なヒッピー、ジョブズ
出世欲も世俗性も無縁の僧侶
突然の劇的な最期
赤ん坊のように無垢な人
はっきりと“反俗の立場”を示す
第2回 弘文が創った禅堂「慈光寺」を訪ねる
豊かな自然を求めて
弘文が伝えたかったのは法(ダルマ)
北米に禅はどう広がったか
禅がクールだった時代
慈光寺は弘文の香りがする
第3回 慈光寺にて、弘文の追善供養を営む
「私は木々を跳び回る猿だ」
「悟りを得た」とやって来た青年
鈴木俊隆老師からの誘い
弘文の偏見のないやさしさ
第4回 弘文が生まれ育った新潟・定光寺へ
寺に生まれ、僧への道を歩む
乙川家の「フーテンの寅さん」
家族にも他家にも愛された幸福な人
無名のままに生きて死ぬ
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ジョブズが影響を受けたとされる本