金沢21世紀美術館：開館10周年、レアンドロのプールと21美の魅力をたっぷり満喫してきた #死ぬまでに見ておくべき100の建築

2014年6月19日木曜日

金沢21世紀美術館：開館10周年、レアンドロのプールと21美の魅力をたっぷり満喫してきた #死ぬまでに見ておくべき100の建築

21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa

先日、金沢21世紀美術館に行ってきました。

金沢21世紀美術館は2004年、兼六園のそばにオープン。その年に伊ヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞、2006年には日本建築学会作品賞を受賞。

設計は、妹島和代と西沢立衛による建築家ユニット「SANAA」。2010年に建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞、仏ルーヴル・ランス (2012) の設計でも知られています。

開館10周年はレアンドロ・エルリッヒ展

訪問時は、開館10周年記念の展覧会「レアンドロ・エルリッヒーありきたりの？」が開催されていました。（〜2014年8月末まで）

レアンドロ・エルリッヒって？という人もいると思いますが。

美術館・東口から入った総合案内あたりからの一枚。中央の光庭に人だかり。

近づくとプールが。

スイミング・プール

プールの中に人。金沢21世紀美術館を代表する恒久展示作品「スイミング・プール」、この作者がレアンドロ・エルリッヒです。（＊ここまでは無料）

そして、チケット購入でプールの中へ。見上げて一枚。

常に水面に波紋を描くような工夫がある？

エルリッヒの作品は、見慣れたはずのものを使って観客に違和感を与えたり、驚かしたり。現代美術は難解なものもありますが、これなら子どもでも楽しめます。

~~あとの作品は撮影禁止。~~どの作品もあれっ？と思ったあとに笑えたり、なるほどと思う内容。個人的に、水たまりに街の営みが映る「サイドウォーク」、エレベーターが開く度に人間模様がある「エレベーター・ピッチ」が好きでした。

＊画像は公式サイトより

同時開催のコレクションとして「コレクション展 I 　透過と反射」、「中村好文小屋においでよ！」などが。中でも中村弘文の ”エネルギー自給自足を目指す一人暮らし用小屋” が魅力的でした。

建築家・中村好文といえば先日訪れた伊丹十三記念館の設計です。» 伊丹十三記念館：伊丹監督への愛情を感じる、美しい中庭があるミュージアム | トブ iPhone

市民に開放された金沢21世紀美術館

21世紀美術館は円形。下マップの青い所が展覧会ゾーンですが、それ以外にも楽しめる部分が沢山あります。

公式サイト「フロアマップ」より。4カ所の入り口があるのが特徴的

まずは作品。壁には恒久展示。ロッキング・チェアーに座って、光庭を眺めつつ休憩できます。

市民ギャラリー2004.10.09-2005.03.21 （マイケル・リン）

光庭側には建物の上にもヤン・ファーブルの「雲を測る男」が。

さらに別の部屋には。

ジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」切り抜いた天井が額縁に。地中美術館以来。ぐるりと座る場所があるのでゆったり空の変化を楽しめます。

他にもエレベーターも不思議。

ガラスの箱を下から持ち上げるエレベーター。存在を知らなかったので、一瞬どうなってるのかなと。思わす必要がないのに乗ってみたり。

またイスも。瀬戸内でも見掛けた「Drop chair」が輪になってたり。

Drop chair - 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa

「SANAA chair」が並べてあったり。（＊amazonでみる）

SANAA chair - 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa

レクチャーホールだったか？ Ant chair が大量にあったり。（amazonでみる）

ただただ長い木が置かれていて、

素敵なロケーションでゆっくり読書したり、外の景色を眺めてぼんやりしたり。

子どもがちょっと遊べるスペースがあったり。（＊キッズスタジオもあります）

展覧会以外にも沢山の楽しめるスペースがあり、そうしているうちに時間も過ぎて暗くなってきました。

19時ごろの金沢21世紀美術館

普段、展覧会ゾーンは18時までですが、金曜・土曜は20時まで。それ以外の交流ゾーンは22時までと利用しやすい開館時間になっているのも素晴らしい。

ミュージアムショップは展覧会ゾーンから更に30分遅く。お土産コーナー的なだけではなく広い分野の書籍が並んでいて魅力的でした。ちょうど気になってた本「美術館と建築」があったので購入して美術館を後に。この日は都合4時間の滞在とたっぷり満喫できました。

金沢21世紀美術館
地方都市の中心に位置し、観光地として期待される公立の美術館が増えている中でも特に注目を集める金沢21世紀美術館。ちょうど開館したころに訪れたことがありましたが、10年経っても注目を集める理由が今回の再訪で分かる気がしました。

所在地　：石川県金沢市広坂1-2-1
開館時間：展覧会ゾーン 10:00～18:00（金・土曜は20:00まで）
交流ゾーン：9:00～22:00　＊各施設の開室時間はそれぞれ異なる。
休館日　：月曜日（祝休日の場合は翌平日）、年末年始
電話　　：076-220-2800 (代表)
（＊上記は当時。ウェブサイトはこちら金沢21世紀美術館 | 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.）

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