有名なニューヨークの地下鉄路線図が再発明されていました。
そして再発明の様子が10分のドキュメンタリー映画『The Map』として公開されています。
そこで新しい地下鉄路線図では、路線の見易さと、実際の地図の見易さを両立させています。
監督はゲイリー・ハストイット。世界で最も愛されたフォントを扱った『ヘルベチカ』やプロダクトデザイナーに注目した『Objectified』などのドキュメンタリー映画で知られています。
『The Map』では地下鉄路線図の歴史から紹介しています。
初期の地下鉄路線図。駅や路線が増えるにつれて複雑で利用しづらくなっています。
その流れを変えたのがマッシモ・ヴィネッリ。1972年に幾何学的なデザインで路線図を革新します。
しかし、1979年にはハーツらによる路線図デザインが採用されました。
上は比較。右のヴィネッリの路線図は路線自体は非常に見やすい。一方でデフォルメされているために、目的地に行くのに一番近い駅を見つける用途としては適さず、左のハーツの路線図の方が優れていたという理由です。
俯瞰地図。ヴィネッリ風の幾何学デザインでシンプルに路線を表示。
リアルタイム表示では運行中の電車も表示されています。
ウェブページでの確認が容易になり、レイヤーを複数用意することで路線図のジレンマが解消されています。
実際のウェブサイトはこちら。 MTA Live Subway Map
映画『The Map』はこちら。約10分、無料。日本語字幕が追加。(10/25更新)
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