2017年12月19日火曜日

スティーブ・ジョブズが愛した京都の宿『俵屋旅館』に泊まってきた 1. 到着編

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tawaraya-inn

故スティーブ・ジョブズが日本を愛したことはよく知られています。

寿司や蕎麦を愛し、若いときには出家することさえ考えたジョブズ。禅宗の寺社が多く存在する京都は特にお気に入りだったようです。

今回、ジョブズが京都で定宿にしていた「俵屋旅館」に泊まってきました。
2012年に京都でジョブズ会を開いてから5年。ようやく夢が叶ったのです。

俵屋旅館

京都で「老舗宿の御三家」と呼ばれる旅館の一つがこの俵屋。
創業から300年、他の御三家である炭屋、柊家と比べても圧倒的な歴史を誇る旅館です。

歴史的には岩倉具視、伊藤博文、木戸孝允、大久保利通、そして長州の毛利公、水戸徳川公なども投宿したとか。

ちなみに大河ドラマの第1作目でもある『花の生涯』では、井伊直弼の懐刀となる長野主膳が京都の定宿にしており俵屋が度々登場します。


さて、いざ俵屋へ。







靴を脱いで中へ。さっそく屏風やら、虫かごやら。

実は宿泊したのは9月末で、重陽、菊の節句のものが多くありました。
そしていちいち趣味の良さに圧倒されます。

もちろんロビー横の庭も。


こちらも季節毎に変わるようです。正月の餅花と、燕子花など。

竹泉の間


今回宿泊したのは竹泉の間。


ちなみに俵屋は全18室。

建築家・中村好文の本「意中の建築 上巻」で、18室を案内してもらって、一番気に入ったらしい部屋がこの竹泉の間と書かれていました。

下の画像が1階部分で、竹泉の間は「6」の場所。これをみると全ての部屋に坪庭があることが分かります。

建築は新館と旧館があり、新館は奈良国立博物館新館、大正屋などでも知られる建築家・吉村順三によるもの。



「意中の建築」より




次の間にある掘りごたつ式の書斎机にはタリアセンのライト。


天井も部屋ごとに工夫されてるのだとか。

俵屋のわらび餅


部屋に通されると最初に出される名物のわらび餅。
とても楽しみにしてたのですが、これがまた美味。
雰囲気もあると思うんですが、最高に上品なわらび餅でした。

俵屋のロビーとライブラリ

落ちついたので俵屋見学に。



まず庭座からの眺め。
1階の地図にあった、7. 松籟、8. 暁翠 の庭が望めます。

ジョブズがお気に入りだったとされるのが「8. 暁翠」。
恐らく同じ庭を眺めたことでしょう。

ちなみに中央奥の小さな猿?のような置物。
NHK BSプレミアム で俵屋を特集した「京都 ふしぎの旅の物語」で語り部として登場していました。


続いてラウンジに。



すすきに大きな月が描かれた屏風に小さな皿。よくみると。


さらに奥の小さなライブラリに。


書籍は主に美術や建築関係のものが。ゆったり読書もよさそうです。

ジョブズ本 上/下巻も確認! 井口さんに報告済み
前編最後に。
廊下にも沢山の素敵な飾り付けが。







以上、前編でした。
次回に続きます。

   


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