「近代建築の三大巨匠」の一人として知られるフランク・ロイド・ライト。グッゲンハイム美術館や落水荘(カウフマン邸)などが有名です。
先日、兵庫県芦屋市にあるフランク・ロイド・ライト設計の『旧山邑家住宅』に行ってきました。国の重要文化財にも指定されている建物です。
フランク・ロイド・ライトと日本
帝国ホテルのライト館を設計するために1913年に来日。1923年竣工なので今年は90周年だとか。» ライト館開業90周年記念メニュー | 帝国ホテル 東京
旧山邑家住宅(ヨドコウ迎賓館):完全な形で現存する唯一のライト建築
造り酒屋の山邑太左衛門の別邸として、上記のライト来日時に設計され、遠藤新のもと1924年に竣工。完全な形で日本に現存する唯一のフランク・ロイド・ライトの作品となるようです。
現在は所有が何度か替わり、淀川製鋼所(ヨドコウ)迎賓館として一般公開されています。
前置きはそれくらいで。阪急芦屋川駅から芦屋川沿いを昇って10分。
ヨドコウ迎賓館入り口。入ってすぐ左にトイレが。旧山邑家住宅のトイレは当然使えないので先に済ませておきます。
ライト建築らしい彫刻。
車寄せ。石は大谷石。ライトは帝国ホテルでも使用しています。
上写真の車寄せから左に入ったところ。遠くの橋は阪神高速・湾岸線でしょうか。
車寄せに戻ったところ。人が映っているところが入り口。ここで入場料を払います。
旧山邑家住宅の平面図
4階建て。斜面に建っているので、北側(画像右)は3階と4階部分に。
画像はパンフより |
2階:応接室など
最初の見どころ、応接室。石、マホガニーの建具。左奥にはタリアセン1 フロアライト。
Amazon: Frank Lloyd Wright Taliesin1 Floor/ タリアセン1 フロア ブラック
応接室の中央から入り口方面。中央奥に暖炉。壁面上部には湿気対策にもなる明かり取りの小窓がたくさんあります。
*RICOH THETA追記 (2014.4再訪時)
山邑邸・応接室(フランク・ロイド・ライト設計、ヨドコウ迎賓館) - Spherical Image - RICOH THETA
3階:和室と寝室など
3階和室。廊下から和室、大きな石の階段。また写真左の飾り銅板の緑も多用されていて印象的でした。
こちらのカーペットがあるところが、平面図でいう家族室からみた和室3部屋。
平面図を再掲。
3階中央の家族寝室はギフトショップに。「フランク・ロイド・ライト [DVD] 」を購入。
次は3階奥は子ども部屋。
ここではビデオ上映が。昭和60年頃の保存修理のビデオ、フランク・ロイド・ライトDVDの一部が流れていて20分近くみてたでしょうか。
4階:食堂とバルコニー
ここも見所、食堂からバルコニー。
暖炉と食卓。これだけだと素晴らしさが分かりにくい。
天井。明かり取りが開いていて、夜空を感じつつ食事が。
*RICOH THETA追記 (2014.4再訪時)
山邑邸・食堂(フランク・ロイド・ライト設計、ヨドコウ迎賓館) - Spherical Image - RICOH THETA
食堂から繋がるバルコニーへ。このあたりまで細かい彫刻が施されています。
これまた芦屋川から大阪湾に向けて一望できます。
*RICOH THETA追記 (2014.4再訪時)
山邑邸・バルコニー(フランク・ロイド・ライト設計、ヨドコウ迎賓館) - Spherical Image - RICOH THETA
* * *
以上、近代建築の三大巨匠であるフランク・ロイド・ライト作品「旧山邑家住宅」でした。
1924年竣工の日本で唯一そのまま現存するライト建築です。フランク・ロイド・ライトに興味がある人はもちろん、近郊の人には強くオススメな建築でした。
ビデオを観てしっかり堪能して約1時間半。再訪を誓った建築でした。
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旧山邑家住宅のアクセス・開館時間など
開館日:水・土・日曜日と祝日(開館日カレンダー)
時間:10時ー16時(入館は15:30まで)
住所: 兵庫県芦屋市山手町3−10(阪急芦屋川駅から徒歩10分)
*以上、公式サイトより ヨドコウ迎賓館(フランク・ロイド・ライト設計)
大きな地図で見る
*F・L・ライト設計の帝国ホテル中央玄関にも訪問(2016年5月追記)
帝国ホテル中央玄関:巨匠フランク・ロイド・ライトの歴史的建築を明治村でみてきた(愛知・犬山市)
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