ブラッド・ピット主演の映画『マネーボール』がiTunesで鑑賞可能になっています。3/21のリリース日に観て非常に面白かったので、週末ということもありご紹介。(iTunes » マネーボール)
マネーボールとサッカー
マネーボールに興味を持ったを持った切っ掛けは、野球ではなくてサッカーでした。次の記事が面白くてどんどん遡っていったのです。
» データ革命が、欧州サッカーを「マネーボール化」する(その1) – from 『WIRED』VOL.2
» データ革命が、欧州サッカーを「マネーボール化」する(その2) – from 『WIRED』VOL.2
記事ではサッカー試合のデータベース化が進んだことで、人間が思い込んでいる名選手とデータベースが示す名選手に誤差があること、その誤差を使うことで他チームより優位にたてるという話でした。
次の図は2011年5月に行われたチャンピオンズリーグ決勝、バルセロナ対マンUのデータを使ったアート作品とか。
そしてこのセイバーメトリックス理論が、紹介している映画「マネーボール」の主人公である米国大リーグ、アスレチックスのGM、ビリー・ビーンが実践したものだったという流れ。
映画と小説
映画の前に原作となった本『マネー・ボール』を読みました。映画と違って、特にドラマ仕立てでもなく、映画には不向きな細かな情報が書かれています。上記理論に興味があれば、是非おすすめしたい本です。
小説には当然、映画で出てこない話がたくさんあります。ドラフトで高校生を選ばない理由、守備がそれほど大事でない理由、マネーボール理論の元となったビル・ジェイムズの理論などがより詳細に語られています。
「他チームより少ない予算でリーグ優勝するためにはどの選手を雇うか」ということを、データベースを使って証明していく。凄く人間味のないやり方だとも思えますが、逆に人間の主観がどう間違ってるのかがよく分かる本でもあるのが面白かったです。
データベースとか苦手な人でも、映画はドラマ仕立てで面白いので是非。
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